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計数作業についての検査方法とその重要性

製品の数を数える『計数作業』についてご存知ですか?
実は、この作業は生産現場でとても重要な役割を果たしています。

1.計数作業

計数作業は、製品の個数を数えて袋や箱に入れる作業です。
人間の目で数える場合もありますが、最近では機械やセンサー・カメラ等を駆使して自動で数えることもあります。
様々なセンサーが使われていますが、コストと使いやすさを考えると、光電センサーがよく使われています。
製品がベルトコンベアの上を流れるとき、光電センサーの光が遮られると、センサーが反応して個数をカウントします。
その個数に応じて、後ろでベルトコンベアの制御が行われ、製品の切り出し作業などが行われます。
より高度な方法としてカメラやAI技術を活用することで、さらに正確は計数を実現します。

導入事例:計数 

製品紹介:

2.重さから入れる個数を計算する

また、製品の重さから個数を計算する方法もあります。
製品の1個あたりの重さがある程度決まっている場合、計量結果を個数に換算することができます。
はかりを使って重さを測り、その結果から個数を計算します。

例えば、1個あたり10g±1gのアメを数える場合、はかりの上にアメを載せて50gだったら、5個とカウントします。
でも、注意が必要です。
100gだった場合、10個(10g×10個)か11個(9g×10個+10g×1個)か分かりませんよね。
そんなときは、5個ずつになるように2回に分けて計量し、10個を数えます。
カウンティングスケールには、1個あたりの平均重さやバラつきを自動で計算する機能もあります。

導入事例:マルチインフォメーションスケール iz-7000 

製品紹介:個数はかり(カウンティングスケール)

3.入れた後の個数を調べる

さらに、必要な個数が入っているかを検査することもあります。
袋や箱に製品を入れた後、本当に必要な個数が入っているかを確認します。
重量で入っているかを検査する、重量を個数に換算して検査する、など検査方法はいくつかあります。
これにはカウンティングスケールやウエイトチェッカーを使い、重さを個数に換算したり不足がないかを確認します。
また、カメラや非破壊検査機を使用して画像検査を行う場合もあります。
箱の中が見えないでも決まった位置に置かれている場合、箱のふたを閉じたままX線検査装置を通すと、中の状態がわかるため、欠品がないかを確認できるんです。

導入事例:ウエイトチェッカー X線検査装置 

製品紹介:ウエイトチェッカー X線検査装置 

計数作業とその検査方法は、製品の品質管理にとても重要な役割を果たしています。
正確な個数の計数や検査によって、不良品の混入を防ぎ、顧客の満足度を高めるだけでなく、生産管理の効率化にもつながります。
また、自動化されたシステムの導入により、作業の正確性と効率性を向上させることができます。

製造業や物流業など、製品の計数が必要な業界では、計数作業とその検査方法について十分な注意と正確性が求められます。
これによって、品質管理の向上と効率的な生産プロセスの確保が可能となるのです。