フィルムから袋まで一気通貫。縦型ピロー包装機。
縦型ピロー包装機は、長方形の袋を作る機械で、食品や日用品などの製品を包装する際に広く使用されています。以下では、縦型ピロー包装機の基本的な仕組みや使用方法について説明します。
- 仕組み
縦型ピロー包装機は、製品を包装するために必要なフィルムを巻き取り、製品を包装する袋を作るために切り、溶着することができます。製品は、フィルムによって包まれ、熱を加えることで密封されます。このようにして、製品は鮮度を保ちながら、衛生的かつ簡便に取り扱うことができます。
- 使用方法
縦型ピロー包装機を使用する場合、まずはフィルムを巻き取るための巻取り装置にフィルムをセットします。次に、製品を詰めるための積載器に製品を投入します。積載器は、製品を正確に位置決めしてフィルムに挿入するため、高い精度が求められます。
製品が積載器にセットされたら、自動的に袋を作成するための機構が作動します。この機構によって、フィルムは必要な長さに切られ、袋が形成されます。そして、製品が袋の中に詰められたら、熱を加えることで袋が密封されます。このようにして、製品が包装されます。
- 特徴
縦型ピロー包装機の特徴は、生産性が高く、安定した包装を行うことができることです。自動化された作業によって、作業員の負担を軽減し、生産効率の向上が期待できます。また、袋の形状やサイズを自由に設定することができ、様々な形状の製品に対応することができます。さらに、袋の透明度や厚みなどを調整することができ、製品の見た目や品質にもこだわることができます。
INSPIRAシリーズ
この機械は、自動セッティング機能により、操作が簡単で、美しい仕上がりを実現します。
フィルム送りにサーボモーターを使用することで、安定したフィルム送りを実現しています。また、横シールの圧力はフィルム素材に応じた最適な設定ができるため、高品質で美しいシールが可能です。さらに、サーボモーターの位置検出を使ったセンサーレスの高精度かみ込み検知(標準装備)により、美しい包装を提供しています。
操作も簡単で、タッチパネルを使用することで、誰でもかんたんに操作が可能です。カラー液晶タッチパネルが従来より大きくなってより使いやすくなりました。また、「かんたん画面」を使えば、必要な項目だけを表示することができます。
フィルムチェンジも簡単で、フィルムシャフトは挿入しやすい片持ち構造を採用しています。フィルム交換時は、シャフトの当て板までフィルムロールを挿入し、スイッチをONするだけで、エアーチャックがしっかりとロールを固定します。フィルム幅が変わっても、リモコンから商品番号を呼び出すことで、自動でフィルムロールのセンター位置調整を行うことができます。その他、オプションでさらに便利な機能もあります。
さらに、この機械は、予約交信システムを搭載しています。包装機の予約を変えれば、組み合わせ計量機(CCW)やウェイトチェッカー(DACS)、X線検査装置(IX)などのイシダの機器の予約が自動で変更できます。これにより、商品切替時の人的操作ミスの防止や生産ラインの効率アップに貢献します。
この包装機は、NSPIRA-A-NS25、NSPIRA-A-CS25、NSPIRA-A-CS33の3種類があり、それぞれの包装能力は異なりますが、最大で1分間に120〜160袋を包装できます。袋の幅は70〜330mm、袋の長さは50〜711mmとなっています。
小型ピロー包装機
i-UP-8000/i-HP-8000
小型ピロー包装機i-UP-8000/i-HP-8000は、高品質な包装を簡単かつ経済的に実現する包装機です。
i-UP-8000は、縦シールに超音波方式を採用しています。この方式により、高品質な包装が簡単に行えます。フイルム幅は330mm、400mm、500mm、630mmから選択できます。また、充填総質量は標準で静荷重3kg(最大)で、処理能力は20BPMです。なお、処理能力はフィルム厚さ60μm×袋長250mm時の空袋連続運転条件下でのものです。製袋機種は150、185、235、300の4種類で、長さは70~400mmの10mm単位で設定できます。
i-HP-8000は、ヒートシール式(間欠方式)を採用しています。この方式は、簡単な操作で小型部品などを包装できます。製袋機種は80、150、185、235、300の5種類で、長さは80~400mm、長袋設定であれば80~950mmに設定可能です。フイルム幅は190mm、330mm、400mm、500mm、630mmから選択可能で、充填総重量は標準で静荷重2kg、3kgです。処理能力は最大で5回/分です。
i-UP-8000/i-HP-8000は、製袋寸法、充填総質量、処理能力など、用途に応じてさまざまな設定が可能です。また、高品質な包装を簡単に実現できるため、多様な商品に使用することができます。