自動はかりで、正確に計量を。
自動はかりとは、計量結果を得るために所定のプログラムに従って動作し、計量過程で操作者の介在を必要としないはかりです。操作者の介在とは、単純な被計量物の載せ降ろしをする行為ではなく、内容量などが目的の設定量か否かの判断や、設定量に達するため常に手動で操作することなどを言います。計量法上の特定計量器は、取引又は証明に使用するか否かに関わらず、計量法施行令第2条に規定されており、「目量が十ミリグラム以上であって、目盛標識の数が百以上のもの」がについては特定計量器に該当します(目量は各器種JISの「検査目量」に該当します)。
自動はかりには、・自動捕捉式はかり(ウェイトチェッカー) ・ホッパースケール ・充塡用自動はかり(コンピュータスケール、自動計量機) ・コンベヤスケール ・その他の自動はかり などがあります。
充塡用自動はかり(コンピュータスケール、自動計量機)
充塡用自動はかり(コンピュータスケール、自動計量機)とは、製品の個々の質量を自動計量して、所定質量ごとに充塡する自動はかりの一種です。JIS B7604-1:2019により、一定質量の製品を袋や容器に充塡することを意図したものと規定されています。
現代の生産現場では、生産性向上とコスト削減が求められます。そして、大きさや形状がばらばらの商品を一定量ごとにパッケージする作業は、計量作業に多大な手間がかかります。このような場合、組み合わせ計量方式を採用した組み合わせ計量機(コンピュータスケール)が非常に有用です。株式会社イシダが世界で初めて開発したこの技術は、最高0.5〜1.0gの計量精度を実現し、高速稼働により最大210回/分の高精度計量を行います。このような組み合わせ計量機を使用することで、自動化・省人化とコスト削減に大きく貢献することができます。
自動捕捉式はかり(ウェイトチェッカー)
個別の物体の質量、又はバラ状の物体の一塊の質量を計量する自動はかりで、ウェイトチェッカー、自動重量選別機、質量ラベル貼付機、計量値付機があります。ウェイトチェッカーとは、生産ライン上で高精度な質量検査を行う自動はかりです。自動重量選別機は、異なる包装商品などを、あらかじめ設定した質量と基準設定値との差に応じて複数のサブグループに分類する自動はかりです。質量ラベル貼付機は、包装商品などの質量の計量値をラベルに印字して貼付ける自動はかりです。計量値付機は、包装・パック商品などに、あらかじめ設定した単価と計量した質量値を元に金額(価格)を計算し、ラベルを印字して貼り付ける自動はかりです。
充填計量機
ロスを削減し、効率的な製造を実現するためには、適切な液体充填機が必要です。神戸衡機が得意とする重量式充填機は、はかりの上に容器を置き、計量しながら充填するため、容器の質量誤差が原因の充填ロスを減らすことができます。食品や化粧品、化学品など、様々な液体に対応する液体充填機が存在し、細かな充填管理が可能です。製造ラインに適切な液体充填機を導入し、効率的な製造を実現しましょう。