神戸衡機は自社工場での製作やイシダ製品(コンピュータスケールなど)を組み合わせ、お客様の最適な生産ラインを設計いたします。また、JCSS関西質量校正センターでは分銅/おもり・はかりの校正事業を行っています。

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分銅

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分銅について

計量器を正確に測定するためには、正確な分銅を使用することが必要不可欠です。しかし、分銅は種類が多く、どのような分銅を選ぶべきか迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、分銅を選ぶ際のポイントをご紹介します。

 

まず、分銅を選ぶ際には、使用する計量器に合わせて「点検・検査の種類」、「計量器の性能」、「計量器のひょう量」、「分銅の形状」、「分銅の材質」を考慮する必要があります。例えば、使用する計量器のひょう量が10kgの場合、10kg分銅1個だけで測定を行うこともできますが、分銅を組み合わせて使うことでより正確な測定を行うことができます。

 

具体的には、10kg分銅1個だけで測定を行う場合でも、その分銅が正確な測定を行うことができるように点検・検査が行われているかどうかを確認する必要があります。また、計量器の性能によっても、分銅の選択が異なってくる場合があります。計量器の性能に合わせて、分銅の最小値や最大値を選択する必要があります。

 

さらに、分銅の形状や材質も測定の精度に影響を与えます。分銅の形状が不均一であったり、材質が安定していない場合、正確な測定ができない場合があります。分銅を選ぶ際には、これらの点にも注意して選ぶようにしましょう。

 

 

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分銅の質量

計量器の正確な測定を保証するためには、適切な分銅を使用して正確な測定を行う必要があります。

まず、発売されている分銅は1・2・5・10の単位になっています。そのため、計量器のひょう量や点検のポイントに合わせて分銅を組み合わせる必要があります。

 

具体的には、ひょう量が3000g(目量:1g)で、普段の測定する重量値が2000gの場合を例に考えてみます。この場合、日常点検や定期点検において必要な分銅をまとめると、以下のようになります。

 

使用する分銅の例:

 

【日常点検】

 点検のポイント

  ・2000g分銅:1個

 必要な分銅

  ・2kg×1個

 

【定期点検】

 点検のポイント

 ・10g(最小測定量)

 ・1000g(ひょう量の1/3)

 ・1500g(ひょう量の1/2)

 ・3000g(ひょう量)

 必要な分銅

 ・10g×1個

 ・500g×1個

 ・1kg×1個

 ・2kg×1個

 

例えば、ひょう量が3kg(3000g)の点検をする場合は、2kgの分銅1個と1kgの分銅1個が必要になります。また、中間点の1.5kg(1500g)を点検する場合は、500g分銅1個と、1kg分銅1個が必要です。

 

複数の計量器を使用している場合や、より正確な測定を求める場合は、必要な分銅の組み合せを検討して、適切な分銅を購入する必要があります。その際は、神戸衡機株式会社や関西質量校正センターの担当者に相談することをおすすめします。

 

以上が、計量器の点検・検査で必要な分銅の選択についての説明でした。正確な測定を行うために、適切な分銅の選択が必要であることを再確認していただければ幸いです。

 


分銅の等級

分銅を使用した計量には、許容誤差が存在します。許容誤差とは、測定値と実際の値との差であり、分銅自体にも誤差があるため、その誤差を許容範囲内に収める必要があります。

 

例えば、ひょう量が3kg(3000g)で目量が1gの電子はかりを使用する場合を考えてみましょう。この場合、目量の1/3にあたる±333mgが最大許容誤差となります。つまり、使用する分銅の誤差は±333mg以下である必要があります。

 

また、分銅を複数組み合わせて使用する場合は、それぞれの分銅が持つ最大許容誤差を合計して、その合計値以下の分銅にする必要があります。

 

M2クラスの分銅を使用する場合を考えてみましょう。この場合、M2クラスの分銅では、1kg±150mgと2kg±300mgで合計最大許容誤差が±450mgとなります。つまり、この分銅を使用すると、±333mgを超えてしまい、正確な計量ができなくなってしまいます。そのため、M2ではなく、M1クラスの分銅(1kg±50mgと2kg±100mg)を使用する必要があります。

 

分銅の選び方には、目量やひょう量、使用目的など様々な要素があります。分銅を正しく選ぶことで、正確な計量を行い、品質管理や品質保証に役立てることができます。分銅の選び方については、神戸衡機や質量校正センターに相談ください。

 

 

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分銅の形状

分銅の形状と特徴について紹介します。

 

円筒型分銅

一般的に広く知られている形の分銅です。

 

円盤型分銅

取扱いが容易で、複数積み重ねることができるので使い勝手が良い分銅です。

 

増おもり型分銅

ズレ防止の段、溝付で複数個積み重ねることができるので、使い勝手が良く、正確な測定に役立ちます。

 

枕型分銅

握る部分があり、持ち運びが容易で、積み重ねが簡単な実用的な分銅です。

 

板状分銅

小質量の分銅で、対応質量が1mgから1gまでと、精密な測定に適しています。

 

 

大型分銅

対応質量が50kgから1,000kgまでの大型分銅で、工場や物流センターで使用されることが多い分銅です。

 


分銅の材質

分銅の材質を選択する際には、使用環境や耐久性、コストなどの検討要素があります。以下では、分銅の材質による特徴について説明します。

 

分銅の材質選択は検討要素に応じて行われる必要があります。一般的に、ステンレス製の分銅が最も一般的な選択肢であり、耐久性が高く、質量変化への影響が少なく、耐食性に優れています。しかし、ステンレス製の分銅に比べて、他の材質の分銅はコストが低く、特定の使用環境に適している場合があります。

 

ステンレス製の分銅

表面処理を行っていないため、質量変化への影響が少なく、安定性が高く、耐食性に優れています。そのため、使用環境に関係なく使用できるため、広く用いられています。

 

黄銅クロムメッキ製の分銅

使用中によってはメッキが剥がれる可能性があり、使用状況及び保管環境によっては腐食する可能性があります。ステンレス製に比べるとコストが安いため、予算に合わせて選択することができます。

 

鋳鉄製の分銅

使用中に塗装が剥げやすく、磁気を帯びやすいため、傷みやすいです。ステンレス製に比べるとコストが安いため、予算に合わせて選択することができます。

 


分銅の用途

 

JIS規格適合分銅

・JIS規格適合分銅は、計量法、JIS-B 7609:2008、およびOIML R111-1に基づき製造された分銅です。

・材質、磁性、表面粗さなどの品質、精度等級を判断するための試験方法、校正方法を含めた規格に基づいているため、高い品質が期待できます。

 

基準分銅

・基準分銅は、取引や証明に使用する特定計量器の検定や検査に使用する分銅です。

・基準分銅は、国立研究開発法人産業総合研究所(旧計量研究所)および都道府県の計量検査所で基準器検査が行われ、基準器検査書が発行されます。

・しかし、1993年に改正された計量法により、一般の事業者は基準分銅の基準器検査を受けることはできません。

 

JCSS分銅

・JCSS分銅は、JCSSロゴマーク付校正証明書の付いた分銅です。

・JCSSは「Japan Calibration Service System」の略で、JCSS登録認定事業者のみがこのマークが付された校正証明書を発行できます。

・JCSS登録認定事業者は、独立行政法人製品評価技術基準機構の厳格な審査を合格することで登録認定されます。

・JCSS校正証明書には有効期限がなく、JCSS校正証明書付分銅を使用するお客様の判断にて校正周期を決めて頂くことができます。

 

神戸衡機株式会社や関西質量校正センターは、概ね1年を目安として推奨しています。

使用頻度の多いお客様には半年毎の校正をお勧めしています。

 

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分銅の取り扱い

分銅は正確な計量に欠かせない道具の一つであり、その取扱いには注意が必要です。誤った扱いをすると、分銅が傷んでしまい、正確な結果を得ることができなくなることがあります。そこで、以下では分銅の取扱いについて、具体的な方法をご紹介します。

まず、分銅を扱う際には、素手で触らないようにしましょう。分銅には手の油脂や汗などの塩分が付着しやすく、その結果錆などが発生して分銅の質量変化の原因となります。軽い分銅については、ピンセットを使用することをおすすめします。木製や金属製の場合は、先端に樹脂やゴムが付いたものを使うと、分銅を傷つけることなく、正確な取扱いが可能です。重たい分銅については、手袋を使用するか、専用治具のフォークやグリップを使って取り扱いましょう。

次に、分銅を滑らせたり、ぶつけたりしないようにしましょう。点検中の計量皿の上や、保管時の格納場所などで分銅を滑らせる行為は、分銅の底面をすり減らす原因や傷をつけることにつながります。また、硬いものにぶつけても質量変化の要因につながることからも、注意が必要です。

最後に、分銅は計量器の設置場所の温度に順応させてから使用するようにしましょう。計量器の設置場所と、分銅の保管場所の室温に温度差がある場合、点検の測定時に対流が発生して数値が変化することがあります。そのため、あらかじめ計量器と分銅の温度が同じ状況になるように、事前に計量器の設置場所に分銅を十分な時間(2~8時間程度)放置してから点検作業を実施することが重要です。

 


分銅の保管と定期校正

分銅は計量において欠かせない道具であり、正確な測定を行うためには、適切な保管方法と定期的な校正が必要です。

まず、分銅を使用した後は汚れを拭き取り、湿気やほこり、腐食性ガスの少ない場所で保管する必要があります。分銅には調整孔があるものもあり、液体が侵入する可能性があるため、液中に浸す行為は避ける必要があります。

 

分銅の保管場所は、湿気やほこり、腐食性ガスの少ない場所で保管することが推奨されます。特に耐食性が劣る分銅については、高温多湿のな所では質量変化が発生するため、注意が必要です。

また、分銅を保管場所から移動させる場合は、専用ケースに入れて保管及び持ち運びすることを推奨します。これにより、汚れの付着や分銅がぶつかることによる損傷を防止することができます。

 

さらに、分銅の定期的な校正も重要です。点検・検査で使用する分銅は、定期的な検査として1年毎の校正周期が推奨されますが、分銅の等級、材質などによっては1~3年での校正周期もあります。神戸衡機株式会社や関西質量校正センターなどでは、品質管理体制に使用する校正サービスとして、JCSS校正証明書を発行するサービスを提供しています。必要に応じて、お気軽にご相談ください。

 

以上のように、分銅の保管と定期的な校正については、正確な測定を行うために欠かせない重要なポイントです。適切な管理を行い、安心して測定作業を行いましょう。

 

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