神戸衡機株式会社/関西質量校正センター
神戸衡機株式会社・関西質量校正センターは、独立行政法人製品評価技術基盤機構認定センターによって、「質量」(分銅・おもり・電子式非自動はかり・機械式非自動はかり)のJCSS校正事業者として認定されました。国内最大級の範囲を校正することができるため、多くの企業から団体まで幅広く対応しています。
神戸衡機株式会社・関西質量校正センターのJCSS校正範囲は、分銅・おもり、電子式非自動はかり、機械式非自動はかりの3つに分かれています。分銅・おもりの校正範囲は1mg~1000kgで、校正ランクはランクA(OIML F1準拠品)、ランクB(OIML F2準拠品)、ランクC(OIML M1,M2準拠品)があります。また、校正場所は弊社関西質量校正センターとなっています。
電子式非自動はかりと機械式非自動はかりの校正範囲は同じで、単目量、複目量、多目量に対応しています。校正範囲は1mg~21,000kg(21t)で、弊社関西質量校正センターまたは現地ユーザー様施設内で校正を実施することが可能です。
JCSSとは
正確な計測が必要な産業や研究開発において、計量器の精度は極めて重要です。その精度を保つために、計量器の点検や調整を行う必要がありますが、特に厳密な計量に必要な場合には、JCSS校正を受けることが求められます。
JCSSとは、Japan Calibration Service Systemの略称で、計量法に基づく計量法トレーサビリティ制度を表しています。この制度に基づく校正を受けた計量器は、厳密な精度と信頼性が保証され、検査機関や試験機関、品質管理機関などの規格に準拠することができます。
JCSS登録認定事業者は、NITE(独立行政法人 製品評価技術基準機構)の審査を合格することで、登録認定されます。神戸衡機株式会社は、認定基準JIS Q 17025(ISO/IEC 17025)の要求事項に適合しており、品質システムが適切に運営されていることや、校正方法や設備などが校正を実施するにあたり適切であることが、NITE(独立行政法人 製品評価技術基準機構)により審査され承認されたJCSS登録認定事業者です。
JCSS校正は、機器の精度を保つだけでなく、企業の品質管理にも役立ちます。また、JCSS校正を受けることで、社内での測定値の揃い具合も保たれます。精密な計測に必要なJCSS校正を受け、より高度な品質管理を実現しましょう。
計量標準供給制度
計量標準供給制度とは、国家計量標準を用いて登録事業者に対して計量標準の供給(校正等)を実施する制度です。この制度は、経済産業大臣が計量法に基づいて指定する機関によって運営されています。
国家計量標準は、JCSS(日本計量認定システム)の対象となる校正の源であり、産業界のニーズや計量標準供給制度の整備状況等に基づいて経済産業大臣が指定しています。指定された特定標準器や特定標準物質を用いて、国立研究開発法人産業技術総合研究所や日本電気計器検定所、又は経済産業大臣が指定した機関が登録事業者に対して計量標準の供給や校正を実施します。
計量標準供給制度によって、登録事業者は正確な計量を行うために必要な計量標準を入手することができます。これにより、製品やサービスの品質を維持し、消費者の信頼を確保することができます。また、この制度によって、計量標準の信頼性や品質が確保されることにより、国内外での計量関連技術の発展に貢献することも期待されています。
JCSS校正の必要性
計量器の正確性と信頼性は、品質管理において重要な役割を担います。一つの測定器の不正確さは、製品の品質を著しく下げたり、経済的損失を引き起こしたり、さらには安全に関わる問題を引き起こすこともあります。
こうした問題を避けるために、品質システムの正当性と透明性を確保するためには、計量器の校正が必要です。また、ISO認証を受けるためにも、JCSS校正証明書は重要な要件となっています。
JCSS校正証明書は、認定機関(IA-Japan)と国際MRA(国際試験所認定協力機構(ILAC)およびアジア太平洋試験所認定協力機構(APLAC)における相互認証協定)に対応している校正事業者と、対応していない校正事業者の2種類があります。神戸衡機株式会社・関西質量校正センターは、国際MRAに対応したJCSS校正証明書を発行しているため、海外でも相互認定協定を結んでいる国とは根拠を失わずに活用できます。
JCSS校正により、計量器の不確かさを正確に把握し、品質システムの正当性、妥当性、透明性を確保することができます。神戸衡機株式会社・関西質量校正センターのJCSS校正証明書は、国際MRAに対応しており、海外でも根拠を失わずに活用できます。計量器の正確性と信頼性を確保するために、JCSS校正を受けることをお勧めします。
不確かさとは
計測データの信頼性を確保するために必要な評価尺度である不確かさについて解説します。
不確かさとは、計測データの信頼性を統一するための評価尺度のことであり、計量器で得た実際の測定結果の「真の値」が存在する範囲の「推定値」を表します。この不確かさは、標準器や密度、浮力、測定などの要因を考慮することで算出されます。不確かさが大きい場合は、測定値の信頼性が低下し、正確な品質管理ができません。
品質システムの「正当性」、「妥当性」、「透明性」を確保するためには、不確かさの範囲を確認し、その範囲内に測定値が含まれているかを確認する必要があります。神戸衡機株式会社・関西質量校正センターでは、不確かさの範囲に95%の確率で真の値が存在することを表す「k=2」の包含係数を使用しています。
計量器の正確さは、製品の品質を左右する重要な要素であり、測定器の性能を維持するためには定期的な校正が必要です。神戸衡機株式会社・関西質量校正センターは、JCSS校正証明書を発行しており、国際的な規格にも対応しています。正確な計測データを確保し、高品質な製品を提供するために、適切な校正を行いましょう。