神戸衡機は自社工場での製作やイシダ製品(コンピュータスケールなど)を組み合わせ、お客様の最適な生産ラインを設計いたします。また、JCSS関西質量校正センターでは分銅/おもり・はかりの校正事業を行っています。

Tel.(078)351-1281

contact

Tel.(078)351-1281

contact

神戸衡機

製品紹介

はかりの選び方

はかりの選び方

失敗しないはかり選び、正確な計量を手に入れよう!

はかりを選ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう。

 

まず、計量の目的を明確にしましょう。はかりは、重さや量を測るための道具ですが、その目的によって必要な精度や最大重量などが異なります。

 

次に、計量物にあったはかりを選びましょう。

 

どこで計量するかも重要です。都道府県によっては、はかりの重力加速度の設定値が異なる場合があるため、その地域に合ったはかりを選びましょう。

 

取引や証明に使用する場合は、法律で定められた基準を満たしているはかりを選びましょう。また、計量結果を保存する必要がある場合は、結果を印刷できるはかりを選びましょう。

 

電源によっても異なるため、使用する場所に合わせた電源の種類を選びましょう。また、危険な場所で使用する場合は、安全に使用できる防爆仕様のはかりを選びましょう。

 

 


計量の目的

目的に合わせた適切な計量器を選ぶことは非常に重要です。計量する目的や用途によって単純計量、置換計量、比較計量、作業中計量、組み合せ計量のカテゴリーに分類されます。

 

単純計量

計量物の重さ(質量)を知る

・天びん

・卓上式はかり

・台はかり

 

置換計量

計量物の重さ(質量)を使用して、他の量や情報を求める

・個数はかり(カウンティングスケール)

・比重計

・水分計

 

比較計量

計量物の重さ(質量)を計量して、あらかじめ決められた重さ(質量)によって計測して選別、良否判定、安全確認を行う

・自動捕捉式はかり(ウエイトチェッカー)

・重量選別機(チェッカースケール)

・リミットスケール

 

作業中計量

計量物が移動中、又は加工中に重さ(質量)を計量する

・自動包装計量値付はかり

・充填用自動はかり

・計量配合システム

 

組み合せ計量

異なった複数の重さ(質量)を個別に計量し、ひとつ又は複数の計量結果を組み合せて、あらかじめ決められた計量範囲の質量を計量結果とする

・組み合せはかり(コンピュータスケール)

 


計量物にあっているか

計量する物の重量、形状、大きさ、使用する環境などを確認することは、正確な計量をするために非常に重要です。

 

ひょう量

まずは、計量したい重さに対して余裕のある「ひょう量」を選びましょう。ひょう量とは、はかりが計量できる最大値のことです。計量したい物の最大値がひょう量の2/3程度のものを推奨します。例えば、容器込みで60kgの商品をはかる場合は、ひょう量100kgのはかりを選びます。

 

目量

次に必要な計量単位の「目量」を選びます。目量とは、そのはかりで正確にはかることができる最小値のことで、どの単位で計量したいのかによって選定します。ただし、必要以上に細かい目量にした場合には、安定時間が長くなり、作業性が悪くなることがあるので注意が必要です。

 

載皿寸法

計量物の大きさに合わせた載皿寸法のものを選定することも重要です。載皿からはみ出して計量した場合、偏荷重が加わり正しく計量できないことがあり、故障の原因にもなります。また、目量の小さなもので、比較的大きな載皿寸法の計量器となれば選択肢は限定されてきます。目量が小さくなればなるほど、載皿寸法も小さくなる相反する関係があるため、計量する物、それを一度にどれだけ計量するのかについても十分な検討が必要です。

 

 


どこではかるか(都道府県単位)

計量器のご使用にあたって確認が必要なエリアについてご説明します。

 

計量器はご使用される地域(エリア)によって重力加速度(地球重力加速度)の影響を受けており、同一計量器を異なるエリアに持ち回って使用したり、異なるエリアの工場間の転用などには制限が掛かり、ご使用できない場合があります。日本の中でも赤道に近いエリアと、離れているエリアでは重力加速度が異なるため、それぞれのご使用される「使用地区」に合わせた計量器をご使用して頂く必要があります。

 

計量器の使用エリアは、「使用地区」と呼ばれ、使用する計量器(はかり)に、使用できるエリアの証明として「重力加速度」の表記が付されています。重力加速度は使用される計量器の「精度等級」や「目量の数」により異なり、範囲の集約するエリアが製造メーカーによって若干異なる場合がありますので、計量器を使用するエリア等を十分確認した上でご使用ください。

 

ただし、以下の場合は例外となります。

・校正分銅内蔵型の計量器

・旧計量法で精度等級O級:目量が1g以上、かつ目量の数が800以下の計量器

・新計量法で精度等級4級:目量が5g以上、かつ目量の数が1000以下の計量器

 


「取引」や「証明」か

「取引」と「証明」において使用するはかりには、国家検定付の「特定計量器」を選択することが法律で定められています。取引では、商売で使用される量り売りや調剤、生産工場での出荷などが該当し、証明では、計量した値を証明するために使用される体重計や医師の診断書、分析報告書、公的な報告書などが該当します。特定計量器には、国家検定の検定証印や、自主検査が検定と同等以上と認められた「指定製造事業者」による基準適合証印が付されており、2年に一度の法定検査を受けることが必要です。家庭用はかりは「取引・証明」に使用することはできませんので、選定には十分注意が必要です。

 


計量結果を保存するか

製品の品質管理において、計量器で計量作業を行い、その結果を記録に残すことは非常に重要です。ISO-9001やHACCPにおいても、記録を残すことは問題が発生した場合の確認や発生の抑制につながる重要な監視方法のひとつです。

計量した結果をデータとして残す方法として、連動した専用プリンターに印字させて記録を残す方法が一般的ですが、近年ではパソコンにつないでデータを出力し、データを加工して製品の品質管理や品質の向上に役立てることも増えてきました。

データの出力方法には、USBなどの記憶媒体を利用する方法、有線ケーブルによる方法、LAN、イーサーネットなど多種多様な方法があります。また、出力したい情報によっても計量器の選択には欠かせない条件となります。

計量データを出力する場合、計量器の機種選定も重要になってきます。計量データのみを出力したいのか、日付や時間、商品名、ロットNo.など、様々なデータを出力するには上位機種を選定しなければなりません。また、プリンターやパソコンとの連動方法についても検討が必要です。

 

代表的なデータ出力方法

①プリンター(内蔵式・外部接続式)

②USB接続(USBメモリー、USBケーブル)

③RS出力(RS-232C・RS-422・RS-485など)

④イーサーネット(LAN)

⑤無線通信式

⑥データロガー

 


電源

計量器を移動させて使用する際や、電源のない場所で使用する場合は、乾電池や充電式電池で動く計量器をおすすめします。

神戸衡機株式会社では、お客様の現場環境に合わせて専用の台車や架台など、関連機材をご用意しています。移動しながら利用する台車や、設置場所に合わせて調整可能な架台など、様々なニーズに対応できます。

また、既製品の架台では高さや寸法が合わない場合など、お客様の声に応えるため自社工場での製作も可能です。お気軽にご相談ください。

 


危険な場所か

計量器の使用環境には、水を使用する場所や危険個所での使用などが考慮されます。電子計量器は、漏洩や爆発性雰囲気を形成する可能性があるため、使用する環境に合わせた機種選定が必要です。

 

特に防水機能付きの計量器は、水を多く使用する場所や湿気の多い場所、極度に低温の場所、粉塵や塩分の多い場所など腐食性の原因となる環境において推奨されます。計量器の防水性能は、防塵性能と防水性能を数値化する「IP」という保護等級指標で表されますが、防塵性能の規定がない場合もありますので、使用する作業環境に合わせた機種選定が必要です。

 

また、可燃性ガスや蒸気など爆発の危険がある場所で使用する場合には、防爆機能付きの計量器が必要です。危険場所は細かく分類されており、使用する場所に合わせた計量器の選定が必要です。

ガス蒸気危険場所には、0種危険場所(危険雰囲気が通常の状態で、その状態が長時間にわたって連続する場所)、1種危険場所(通常の状態で危険雰囲気を生成するおそれのある場所)、2種危険場所(異常な状態において危険雰囲気を生成するおそれのある場所)があります。一方、防塵危険場所には、ゾーン20(空気中の粉塵が通常状態でも、連続して頻繁かつ長期的に存在している場所)、ゾーン21(通常の運転にて、空気中に雲状の粉塵が断続的に発生する可能性のある場所)、ゾーン22(通常の運転にて、雲上の粉塵が発生する可能性が少ない、又は発生したとしても短時間である場所)があります。注意が必要です。

 

 

もしもお困りの際には、神戸衡機株式会社・関西質量校正センターへお気軽にお声をお掛けください。専門スタッフがご要望に合う商品をご提案させていただきます。

 

Link:お問い合わせ